睡眠障害の原因

睡眠障害の原因

睡眠障害(ナルコレプシー)の病因として、オレキシンという物質の欠乏が明らかになっています。

オレキシンは視床下部から分泌される神経伝達物質で、1998年に桜井武(現・筑波大学大学院助教授)と柳沢正史(テキサス大学サウスウェスタン医学センター教授)らのグループによって発見されました(Sakurai et al., Cell 1998)。

オレキシン遺伝子を破壊したマウスにはナルコレプシー症状が現れることが明らかになっています(Chemelli et al.Cell,1999)。

また、ヒトのナルコレプシー患者においても視床下部のオレキシンを作る神経細胞が消滅していることが明らかにされている (Peyron et al. Nature Med, 2000)。

90%以上の患者で髄液中のオレキシンが検出されないことも報告されており、さらに、オレキシン神経細胞を破壊し人為的にナルコレプシーを引き起こしたマウス(Hara et al. Neuron 2001)に、オレキシン遺伝子を導入したり、脳内にオレキシンを投与することでナルコレプシー症状が改善されることも明らかにされています(Mieda et al. PNAS, 2004)。